日本初のポスティング
去年やった取引は4億円を受けて、払いは6カ月LIBORでした。
私は反対取引をする際満期や利払日を合わせて取引をする。
ということはLIBORの見直し日も2002年6月にやった取引と2003年6月にやる取引では一致しているわけです。
するとLIBORは3%でも5%でもxx%でも関係ないですよね。
最初の取引ではLIBOR支払いますけど反対取引では同じLIBORを受け取るわけですから。
相殺されますよね。
そうすると残りは半年に一ベん4億円受け取って、半年に一ぺん2億5000万円を払うという形になりますよね。
ですから半年に1億5000万の儲け、あと残り9年間、半年に1億5000万円の儲けが確定したわけです。
ですから金利が下がると思うときはまず金利スワップの固定の受けをやる。
下がったところで反対取引として固定の払いをするわけです。
固定の受けというのはこの前もやりましたけど、要するに貸し金と同じです。
貸し金をやって、固定の払いの方、こっちは資金を調達しているのと同じなんです。
ここでいくつかxxxxいたいことがあります。
一つは、チラッと金利スワップの最初に言ったと思うんですけれど、金利スワップというのは長期金利の商品だということです。
今、お話ししたスワップのトレーディングとは、まさに、長期金利のトレードでしたね。
6カ月LIBORは相殺されますから、関係ないですよね。
金利が下がると思うなら、まず固定を受ける。
金利が上がると思えばまず固定を払う。
ですから金利スワップというのは、金融の教科書によると長期金利と短期金利の交換だと書いてありますけど、商品としては長期金利の商品だということですね。
これを、覚えておいてほしいと思います。
それから決済の方法ですけれど、反対取引をしてネット1億5000万ずつ半年間9年間にわたってもらい続けるというのも一つの方法ですが、もし最初の取引と反対取引の相手が同じ人聞であったならばよくキャンセルアウトします。
キャンセルアウトするということは半年に一ぺん、1億5000万ずつ入ってきますよね。
それを残り9年間分一どきにもらってしまうということです。
ただ1億5000万円×四回分ではなくて、ちゃんと半年ごとの1億5000万円を現在価値に直します。
半年に1億5000万円ずつですけれども、9年後の1億5000万円と今日の1億5000万円は現時点においては価値が違いますからね。
今日の1億5000万円は複利で利息を生んでいくのに9年後の1億5000万円はしばらく利息を生みません。
ですから毎回の1億5000万円を全部、正味現在価値に直します。
それを合計して一発でお金をもらっちゃう、勝った人はですね。
そういう決済をすることが多いのです。
キャンセルアウトすることによって、相手に対する信用供与がなくなります。
キャンセルアウトしていないと相手が倒産しちゃった場合、もらえるものももらえなくなります。
もらっちゃえばこっちのものですし、今後9年間続く事務負担もなくなりますしね。
投機家はどうやって金利スワップを利用しているかスペキュレーターのやり方の二つ目。
私がやって大いに儲かった例を話します。
普通どういう取引をしたかはあまり外部に言ってはいけないのですが、この取引だけは当時のボスが言っていい、むしろ言え、と言われた取引なので話します。
なぜ言っていいって言われたかというとM銀行のスワップチームの実力を示し、宣伝になるからですね。
M銀行には金利スワップチームというチームがあります。
私が金利スワップの取引をする時は彼らとやったのですね。
すなわちM銀行の自己ポジション卜レーディングをやる私は彼らの社内顧客だったわけです。
あるとき、そのスワップチームが非常に魅力的なレートを出してくれたのです。
金利スワップとはさっき言いましたように長期金利の商品です。
そして銀行間預金取引と同じように固定金利でレシーブしたい人とペイしたい人というのがマーケットに出てくるわけです。
為替の最初にオファード・レートとピッド・レートの話をしましたね。
それと同じです。
金利スワップも、例えば5.40%対5.35%とか、こういう形で表わせるわけです。
レシーブしたい人は「固定金利5.40%を5年間受け取って、6カ月LIBORを払いたいよ」という希望です。
ペイしたい人は「固定金利5.35%を5年間払って、6カ月LIBORを受け取りたい」という希望を持っているということです。
マーケットを表わすときは6カ月LIBORの表示を省いちゃっています。
要はさっき言ったように金利スワップというのは交換なんですけれども、それ以上に実質的には長期金利の商品なんで、長期金利の金利をレシーブしたいか、ペイしたいかっていうことだけが表示されるのです。
あるとき、私はものすごい勢いで、2年もの想定元本4000億円をレシーブしたいとM銀行のスワップチームに言い寄ったのです。
4000億円をレシーブしたいと言うと、普通はものすごくレー卜が悪くなっちゃうんですね、5-40%対5.35%のマーケットなのに5.20%とかですね。
それをM銀行のこのスワップチームは、もっと少額を想定しているマーケットレー卜の「5.34%で取引をしましょう」と言ってくれたのです。
これはなかなかすごいことなのです。
ですからM銀行スワップチームの力量を示す宣伝になるということで外部に私の取引を公表していいよとボスから言われたのです。
なぜすごいかという話をします。
例えば為替でドルを売りたい人が119円xx銭、ドルを買いたい人が119円フラットのときに例えば私が、Kさんが銀行だとして、Kさんのところに行って、極端な話ですがドルを5000億円分売りたいよとK銀行にオーダーを出す。
そんなに金額が大きいとK銀行さんの方は困っちゃうわけです。
買ったドルをK銀行がマーケットで転売しようとすると115円まで落っこっちゃうなと思う。
ですからKさんとしては119円で買ったらすごい大損になっちゃう。
したがってそのときのマーケットレート119円ではとてもじゃないけれども、私からドルを買えない。
銀行が為替の取引をするときは二つの方法があります。
一つは、お客さんの依頼で、他の銀行にドルを売ってあげて売れたドルの加重平均をそのまま、お客さんにつけかえてあげる方法。
一種のブローカー業務みたいなものですね。
2番目は、その後いくらで転売出来るかよくわからないけど、とりあえず、その銀行の判断する値段で買い取りましょう。
その後いくらで転売出来るかは、その銀行の自己責任でやりましょう。
転売して、儲かっても損してもその銀行の損益です、という方法です。
こちらの方がより一般的ですが、今はこちらの話をしているわけです。
もし大変巨額な金額5000億円分を119円なんかで買っちゃうと、自分が実際にマーケットで転売しようとすると、出来上がりが115円とかになってしまう。
4円も損してしまうということでこのような巨額の売却依頼を受けたとき、普通の取引サイズで想定されているマーケットレー卜より悪いレー卜をお客さんに提示するものなのです。
そんな大きい金額だったら115円だったら買いますよとかですね。
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